アルバイトやパートを考えている人なら、「できれば在宅で仕事したい」と思ったこともあるのではないでしょうか。
在宅でできる仕事といったら、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
細かな部品を何百個、何千個と作って段ボールに詰めていく・・そんな「内職」の場面を想像してしまうかもしれませんが、時代は大きく変わっています。
いま在宅でできる仕事といったら、パソコンやスマホを使ったものが圧倒的に多く、昔でいういわゆる内職に比べて、だんぜん稼ぎやすくなっています。
会社に勤めていても給料は少ない・・、しかも税金は上がるわ、社会保険料は上がるわで、副業として在宅でできる仕事に取り組む人も増えてきています。
そこで、ここではアルバイトやパートの代わりとなるほどに稼ぎやすく、しかも在宅でできるクラウドソーシングでの仕事についてご紹介します。もちろん、本業はあるけど、副業にも興味があるという人にもおすすめです!
クラウドソーシングのハードルは決して高くないのうえに、リスクもほとんどありませんので、登録するだけでも損はありません。
在宅OK!クラウドソーシングで仕事する
今の時代、在宅でできる仕事といったら、いろいろあります。
デザイナーやイラストレーター、SEにウェブサイト制作者、声優、カメラ面、ライターなどなど、スキルを持った人であれば、在宅で仕事を請け負って、個人でお金を稼ぐことは難しくありません。
では、いったいどのようにして、その「稼げる仕事」を個人で請け負うのか・・今までは個人が顧客と接触することが一番の問題でした。
そんな問題を解消してくれたのが「クラウドソーシング」というサービスの出現です。
■クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、サービスを提供する側(スキルの売り主)とサービスを受ける側(スキルの買い主)を結びつける、ネット上のプロットフォームです。
もっとわかりやすく言えば、ネット上にお店を設けられる場所と考えるよいでしょう。
クラウドソーシングの事業者は、サービスを売りたい人をたくさん集めて、その事業者のサイト上でお店を開いてもらいます。一般的に、店を開くまでは無料のことがほとんどです。その一方で、顧客側には「ウチのサイトにはいろんなお店がありますよ!」と宣伝することで、顧客を集めています。
クラウドソーシングの多くは、サービスが売れた場合に、その売上の〇%を手数料としてもらう、つまり成功報酬として一定の手数料をもらうことで成り立っています。手数料率は業者によって異なりますが20~30%が多いようです。
そのため、クラウドソーシングの事業者は、より多くのサービス提供者のサービスがより多く、高値で売れるようにサポートしてくれます。
クラウドソーシングの登場により、個人レベルで在宅でできる仕事の幅は格段に広がりました。
■大したスキルはない・・と思っても大丈夫
個人のスキルがクラウドソーシングを介して売買できるようになったのは、とても素晴らしいことで、前述のとおり個人でも仕事を請け負うことが容易になりました。つまり、アルバイトやパート、あるいは契約社員や正社員として雇用契約を結ばなくても、働いてお金を稼ぐことが簡単になったということです。
では、実際に何を売ったら良いのか・・・特に売るスキルがないというのは「売る商品がない」と同じことですが、これはそこまで心配することではありません。
クラウドソーシングには業界のプロも出品していますが、得意ぐらいのレベルや一般人レベルのものも多く出品されています。
プロはさすがにプロなりの値段設定ですが、品質を落としてでももっと安く済ませたいという人も少なくありません。つまり、もし自分のスキルに自信がなくても、相応の値段をつければ、売れる可能性はとても大きいのです。
■どのようなスキルが売れるのか
クラウドソーシングで売れるスキルというのは無限です。つまり、どんなスキルであっても、ネットを介して提供または納品できれば商品になりうるのです。
しかし、それでもやはり多くの人が買いたがるスキルというのがあるのも事実です。
例えば、よく売れるスキルには次のようなものがあります。
クラウドソーシングでよく売れるサービス
■ホームページ・ブログ作成
■動画作成
■イラスト・素材作成
■システム構築
■音源作成
■SEO診断
■広告掲載
■ライティング
■翻訳
■ナレーション
■占い
■コンサルティング(税務、経理、キャリア、起業、経営)
■相談受付(旅行、恋愛、出産、育児、教育、趣味)
上記のクラウドソーシングでよく売れるスキルは、あくまで一例であって、実際にはもっとさまざまなサービスが出品されています。
ホームページの作成やシステムの構築などは専門的なスキルが必要になるかもしれませんが、イラストやライティングなどは、それこそ「ちょっと得意」程度のレベルでも、実際に商品として売れています。
そういう意味では、クラウドソーシングは、スキルを売るというよりも、「ちょっと得意を売る」と言った方が正確かもしれません。
ちなみに、占いなんて誰がお金を出してまで買うんだ・・と思うかもしれませんが、飛ぶようによく売れています。恋愛相談にお金?と思うかもしれませんが、実際に購入する人がいます。
世の中、何がどれぐらいの値段で売れるのかというのは、わからないんですね。それだけ、潜在的な可能性にあふれているのが、クラウドソーシングでの仕事かもしれません。
■主なクラウドソーシングにはどんなものがある?
クラウドソーシングの業界も次第に成熟してきて、大手というのがいくつかできあがっています。
中でも、「ランサーズ」と「クラウドワークス」は、二大巨頭といえると思います。
しかし、他にも「ココナラ」など、出品者にとってわりと都合の良いクラウドソーシングもあり、いろいろ自分にあったものを探すのが良いでしょう。
もちろん、複数のクラウドソーシングに登録して、販路を増やすという手段も十分に有効です。
■あらかじめデメリットについても理解しておこう
クラウドソーシングは、在宅でできる仕事のスタートアップとしては、もはやマストな手段となっているように映ります。
しかし、そんなメジャーとなった手段であっても、やはり使っていくとそれなりに不満もでるものです。ここでは、クラウドソーシングのよくあるデメリットについて、いくつか挙げておきたいと思います。
①手数料が痛い
先ほどにも少しふれましたが、クラウドソーシングは売上の〇%が手数料として引かれるパターンがほとんどです。手数料は購入者負担というクラウドソーシングもあるようですが(クラウドワークスの運営するWoW!meなど、しかし手数料に関しては今後変動の可能性があります)、あまり多くありません。
はじめのうちはあまり気にならないかもしれませんが、売上が大きくなると、やはり抵抗を感じるようになります。
例えば、手数料が25%の場合、1000円の売上なら手数料はわずか250円ですが、売上10万円の場合には2万5千円も持っていかれてしまいます。
手数料は、事業者にとってクラウドソーシングを運営するために必要な収入ですが、売上増に伴ってすんなりと受け入れられなくなってくるものです。
②個人取引への移行は禁止
①でクラウドソーシングの手数料について触れましたが、それじゃあクラウドソーシングで知り合ったらメアド交換だけして、個人取引(クラウドソーシングを介さずに取引)すれば良いじゃないか!と考える方もいらっしゃるでしょうが、ほぼすべてのクラウドソーシングでは、この個人間取引への移行は禁止されています。
クラウドソーシングの事業者からすれば、タダ乗りされているようなものなので、当たり前といえば当たり前ですね。
そのような勧誘行為が発覚すると、アカウント取消や注意などのペナルティを受ける可能性があるので、ご注意ください。
③一定額に達しないと換金できないことも
クラウドソーシングの種類によって異なりますが、換金(登録口座への振り込みなど)するには、一定の額に達する必要があることもあります。
例えば、手数料が売上の20%で、換金可能額が3000円に設定されている場合、3500円のサービスを一回販売したとしても、手元に残るのは2800円(手数料700円)なので、すぐには換金できないことになります。
一定額に達しないと換金できないけど何らかのポイントに振り替えることはできる・・、一定額に達しなくても換金はできるけど振込手数料がかかる・・、一定額に達しないと換金も何もできない・・など、さまざまなパターンがあります。
クラウドソーシングを選ぶときには、換金可能額についてもチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
最後にはクラウドソーシングのデメリットについて解説しましたが、クラウドソーシングを通じて得られるメリットを考えれば、デメリットは微々たるものとも言えると思います。
クラウドソーシングのような仲介がない場合、在宅で仕事を請け負うのは、ものすごくハードルが高く、かなりの努力を必要とします。
もし、アルバイトやパートの代わりに在宅で働きたいと思っているのでしたら、クラウドソーシングを使って、自分の得意としていることを売るのが最も効率も良いでしょう。
いまや主婦や学生であっても、クラウドソーシングで毎月何万、何十万と稼いでいる時代です。アルバイトやパートのように堅実に働くことも、決して効率の悪い方法ではありませんが、もう一つの選択肢として、クラウドソーシング上でのスキルの販売のような、在宅でできる仕事も考えてみてはいかがでしょうか。