キラキラネームやDQNネーム、場合によってはシワシワネームなど、奇妙・珍妙な名を授かってしまったことで、社会的に不利益を被る人がいます。このような人は、例えば、名前のせいでイジメにあう、馬鹿にされる、ことごどく縁談が破談する、仕事などで差別的な待遇を受けたなどをきっかけに、改名(名の変更)することができるかもしれません。
この時、改名(名の変更)で最も大切なのは、家庭裁判所への提出書類となる「名の変更許可申立書」において、その悲惨な状況を詳しく訴えることにあります。また、あわせてその状況を証明する書類が必要となりますので、事実に即して、訴えてみましょう。
以下、奇妙な名を付けられた場合の改名理由の例文となりますが、実際にはご自身が体験されたことを具体的に記述するようにしましょう。
私の名前は〇〇です。この名前は非常に珍奇な印象を与えるようで、これまでずっとからかわれたり、笑いの対象にされたりしてきて、とても辛かったです。しかし、両親がきっと思いを込めて付けてくれた名前だろうから、両親に相談することはできず、悩み続けてきました。とりわけ、就職活動では、面と向かって「こんな変な名前の人を社員として迎えるわけにはいかない」「会社にとってマイナスイメージになる」と言われてしまったこともあり、差別的な待遇を何度も受けてきました。今の職場でも、ことあるごとに自分の名前を「笑いのネタ」にされてしまい、精神的にも耐えられず、また会社での処遇にも悪影響を与えていると思われます。今後、名前によって、社会的に差別的な対応を受けることなく、公平な評価を受けるため、また何より精神的に辛い思いにこれ以上耐えていかなくてもすむよう、名前の変更を決断しました。ご審理のほど、何卒宜しくお願いします。
※この場合、受けたことのある差別的待遇のリスト(〇〇会社面談時、担当より名前について「XXX」と言われ、結果不合格となった・・など)などを別途まとめて提出するなどが考えられます。
1. 奇妙な名である。
2. 難しくて正確に読まれない。
3. 同姓同名者がいて不便である。
4. 異性とまぎらわしい。
5. 外国人とまぎらわしい。
6. 〇年〇月に神官・僧侶となった(または辞めた)
7. 通称として永年使用した。
8. その他